女性が男性について抱く7つの「思い込み」 本当はどうなの?
男性は女性について、往々にして誤解しているもの。
これは逆方向、つまり女性も男性について必ずしも正しく理解していない場合が多い。
女性に比べて男性はシンプルな動物だが、それでも異性のことを正しく理解するのは難しい。
ここではセックス・エキスパートのトレーシー・コックスさんが、女性が男性に対して抱きがちな7つの「思い込み」を取り上げ、女性の視点からその正しい理解のための説明をしている。
1. 「男性はAVのことで頭がいっぱい」
男性はAVを観るものです。
しかしほとんどの男性がAVはAVで楽しみ、パートナーとのセックスは別のものとして楽しんでいます。
AVと愛する人とのセックスをごっちゃにする人は、ふつうはいません。
またAVを観ている人は浮気をしやすい、というのも根拠のない思い込みです。
むしろ、AVを観ている男性はそこで余分な性欲を発散しています。
つまり浮気をする確率は低いといえるでしょう。
2. 「肛門への刺激を喜ぶ男性はゲイ」
触り方によって、性的興奮を覚える体のパーツとというのがあります。
人の体はそのように作られているのです。
そしてそのパーツを触っているのが誰か分からなければ、人は簡単に性的な興奮を覚えてしまいます。
それは相手が同性であっても、です。
性的興奮というのは基本的には脳の働きによるものですが、体のパーツが直接興奮を引き起こすこともあります。
いわゆる「性感帯」といわれる部分は、神経の末端が集中している箇所です。
肛門はその一つにすぎません。
他の場所と同じように、肛門を上手く刺激すると性的な喜びを感じるのは、人の自然な体の反応なのです。
ですから、もし肛門を刺激されることを喜ぶというだけの理由で、彼がゲイ(またはバイ)であると想定してはいけません。
3. 「男性はいつもセックスをしたがっている」
たしかに、男性の中には常にセックスを求めている人たちがいます。
女性にもそういう人がいます。
しかしこれは、いつもスポーツ番組ばかり見ている男性がいたり、いつも寝てばかりいる男性がいるのとあまり変わりありません。
男性と女性の性的欲求については、今まで数多くの調査研究が続けられてきました。
その結果は、単に性別の違いで説明できるものではなく、その他多くの要因が含まれています。
かつてよく言われた「男はセックスを求め、女は愛を求める」というのは、今は昔の話です。
1,600人を対象にしたある調査によると、愛のあるセックスは女性にとってよりも男性にとってより重要である、という結果が出ました。
- 66%の女性が、愛がなくてもいいセックスができると回答したのに対し、そのように回答した男性は62%。
- 48%の男性がセックスによる幸福が最も重要と答えたのに対し、そのように回答した女性は39%。
- 68%の女性は心のつながりを感じた人とセックスしたことがあると答えたが、男性は65%だった。
4. 「硬くならないのは私のことを好きではない証拠」
勃起しない(できない)のには、いろいろな要因があります。
アルコールの摂りすぎ、体調不良、ストレス、セックスそのものに対する不安、服用薬の影響、性的興奮を得る刺激の種類など、様々です。
女性はつい、男性器はセクシーな女性を見ると機械的に持ち上がるレバーであると考えてしまいがちですが、それは間違いです。
5. 「男性は"一夫多妻制"、女性は"一夫一妻制"」
「ごめん、浮気しちゃった。男はみんなそういうもんだから、しょうがないだろ」などといって済むと思っている男はもう時代遅れでしょう。
たしかに男性よりも女性のほうが一人のパートナーだけで幸せを感じる傾向が高いことは事実です。
その一方で、女性の浮気率も上昇しているというデータがあります。
私たちは動物でありません。
頭脳があり、理性を働かせることができるのです。
浮気は本人の意思次第であり、生物学上の事象ではないことを理解しましょう。
6. 「セックスを楽しむためには勃起しないとダメ」
心理的に、ほとんどの男性は性的な接触があるときには男性器が勃起することを望んでいます。
たとえばキスやペッティングなど女性への挿入がない接触でも、やはりそう感じてしまう傾向があります。
これは男性も女性も「硬い男性器」が望ましいという強い思い込みがあるからです。
しかし、男性自身が硬くならなければいけない、などという理由はまったくありません。
性的興奮というものは頭脳の働きによるものです。
つまり、勃起していなくても性的に十分興奮状態にある場合も多くあります。
また、性的興奮は相互作用でもあります。
女性側が興奮すると、男性もそれを感じ取り興奮するようになり、勃起につながることも多くあります。
7. 「男性はクライマックスをコントロールできる」
男性がオルガズムを抑えたり、射精を遅らせるようにするには、いろいろな要因や方法があります。
また遺伝的なものも関係があるといわれています。
男性器の大きさ、父親や祖父、さらにその前の男性親族がどれくらい「長続き」する男性だったか、といった様々なことが持続力にかかわっているのです。
こういったことは男性本人がコントロールできるものではありません。
長続きするよう、お互いにいろいろなやり方を試してみるのは大切なことです。
しかしもし長続きしなくても、それは彼がコントロールしないからではないということは理解してあげましょう。
もし極端に早く射精してしまう(早漏)の場合は、専門家に相談するとよいでしょう。