ポルノをよく観る女性は実際のセックスで満足しにくいという調査結果
カナダのニューブランズウィック大学は、ポルノが男性・女性それぞれに与える影響について調査を行った。
この調査に参加したは1,000人を超え、そのうち3分の2が女性。
この結果、ポルノを観ることは男性のみならず女性にも悪影響を及ぼす可能性がある、という結論が出された。
AVで演じられているセックスは実生活でのセックスよりも長く、また女性が比較的オルガズムに達しやすい描かれ方をしている。
そういうものを見慣れた女性は、実際のセックスに失望してしまう傾向があるという。
また、平均よりも大きい男性器を持った俳優が登場することも、目の前の男性にがっかりしてしまう原因になっているという。
つまるところ、ポルノを観るせいで相手の男性にハイレベルな性的能力を期待してしまう結果となり、実際のセックスが「それほどでもない」ものに感じてしまう、ということだ。
懸念事項は相手の男性についてだけではない。
ポルノを観る女性は自分自身を女優たちと比較してしまい、それが原因で自分の体型について不安を抱えてしまうことにもなるという。
ポルノでは、演技で行われるセックスとカラダの魅力とがきわめて限定された形で表現されている場合が多い。
しかし、特に若い男性のみならず女性も、ポルノで目にすることがセックスの「あるべき姿」であるかのように感じてしまうという。
《ポルノを観るべきではない・・・ということではない》
しかし、これは必ずしもポルノを観ないほうがいい、ということにはならない。
あくまで”ファンタジー”としてとらえる限りは、「健全な娯楽」としてポルノを楽しむことができるという。
目の前で演じられているものは現実世界を反映したものではないのだ、ということをしっかりと心にとめて観るべき、ということだ。
例えば:
実際のセックスでは、女性器がはっきりと見えることはほとんどない。
男性器の大きさがセックスのパフォーマンスに影響を与えることもあまりない。
ふつうのセックスは、AV上でのセックスほど長く続くものではない。
男性は単に挿入だけに集中するのではなく、他の部分への刺激を忘れないようする。
露骨な言葉を使うことを好まない人もいるので、AVで使われている言葉をそのまま使わない。
様々な体位があるが、体型によって向き不向きがあるので無暗にマネしない。
女性がどのようにオルガズムに達するかは人によって大きく異なるため、時間をかけてゆっくりと探り合うのが理想的である。
(そしてまさにこれこそ、愛する人同士で行うセックスの、本当の楽しみになるはずである。)