ポルノを観すぎる男性はEDになる可能性が高いという調査結果
男性諸君は、マスターベーションをふつうに「無害な楽しみ」だと思っているかもしれない。
しかし実際は、男性のセックスライフに大きな影響を与える可能性があるのだ。
成人向けのアダルトビデオを楽しむのが好きな男性は、勃起不全に陥る可能性が高いという。
画像を見て刺激を受けることになれてしまうと、実物の女性が目の前にいても体が反応しにくくなってしまう。
また動画をよく見る男性も、実際の性行為をあまり楽しめなくなるという。
この調査では、男性にも女性にも同じ質問に回答してもらっている。
しかし「ポルノを観ること」と「性的不能」との関連は、男性だけに見られる傾向だった。
この調査は、アメリカのサンディエゴで20~40歳までの300人を対象に行ったもの。
男性回答者のほとんどが「ポルノを観る」と回答。
そのうちポルノを観るのは週に1回以下と答えたのは4分の1のみだったが、週に3~5回は観ると答えたのは21.3%、6~10回観るのは5%、11回以上観るのは4.3%という数字が出た。
さすがに「セックスをするよりもマスターベーションをしたほうがいい」と答えたのは3.4%のみであった。
しかし「ポルノを観る量」が性的不能になる可能性に大いに関係している、という傾向もみられた。
この調査結果について専門家は「視覚にうったえる刺激が性的興奮を引き起こすのは男性も女性も同じです。しかし時間の許す限りポルノを観てマスターベーションをしていると、現実のセックスに興味がなくなってしまうことになります」
「これは、女性についてはあまり関係ありません。しかし男性については大いに関係があり、性的不能を引き起こす可能性があります」。
セックスというのは半分は体で感じるが、もう半分は頭で感じるものである、と専門家はいう。
そのため、もし勃起不全に陥った場合でも、体だけに問題があると考えるのは間違いらしい。
「ポルノの観すぎ」という頭への影響が大きくなりすぎてしまっているため、体が追いついていかずにバランスが取れなくなっている可能性もあるのだ。
なお、中年以降の勃起不全は珍しいことではない。
40~70歳の男性の約半分が、勃起不全かそれに近い症状を経験するという。
女性の場合も同じ調査が行われたが、ポルノを観る習慣があるということと性的不能とのあいだには、とくに関連は認められなかった。
AVを観ることは決して悪いことではないが、適度な範囲にしておかないと「本末転倒」ということになるかも知れない。